ガソリン1リットルは約150円〜200円。でも、コンビニで売っている天然水は500mlで100円前後。つまり、1リットルあたり200円を超えることもあります。
「こうやって見比べると、水って意外と高いんだな」と思いませんか?
しかもガソリンと違って、水は人間が生きるのに絶対に必要なもの。代わりのきかない資源です。それなのに、日本では水があることが当たり前すぎて、その価値に気づいていない人が多いように思います。
世界では、水が手に入らない場所がたくさんある
私たち日本人にとって、飲み水は蛇口をひねれば出てくるもの。でも、世界を見てみると、そんな国は約12カ国程度です。
たとえば中国では、水道の水をそのまま飲むことはできません。多くの人がペットボトル水やウォーターサーバーを購入し、水を確保しています。アフリカや南アジアでは、毎日何キロも歩いて水を汲みに行く人もいることや、雨が降らない時期は水を入手できないため、生活すら成り立たなくなる地域があることを耳にしたことがあります。「安全な水が手に入る」ことは、世界から見るととても貴重なことなのです。
天然水はガソリンより高い?
私はふと、こんなことに気づきました。
ガソリンは1リットル約150円〜200円(2025年5月現在)です。でも、コンビニや自販機で売っている天然水は、500mlで約90円〜200円。つまり、1リットルで180円から400円くらいする計算です。実は、天然水の方がガソリンより高く売られているんです。なので、水資源を持っていることは油田を持っていることと同じくらい、またはそれ以上の価値があると私は考えます。
さらに、水は人間の体の60%以上を占めていて、飲まずに生きていくことはできません。食べ物がなくても数日は生きられますが、水がなければ命を保てません。
エネルギーとしての石油も大事ですが、水はそれ以上に「命そのもの」なのです。そう考えると、水は需要が途切れることのないすごい資源なのではないでしょうか。
「水資源がある」という価値に、気づいた
私の家には、今も湧き水があります。特別なろ過装置もなしに飲める水。山に囲まれたその場所には、ずっと水が流れています。
数年前、海外の方から父のもとに「その土地を買いたい」という話がありました。そこで私は「水資源がある土地」が海外から注目されていることに気づきました。海外の人たちは、水資源が今後さらに価値を持つことに気づいている。それに対して日本人はまだその価値に気づいている人は少ないのではないでしょうか。
未来のカギは「水資源」にあるかもしれない
昔は石油を持っている国が強いと言われました。でもこれからは、水を持っている国、地域が注目されていくかもしれません。
実際、最近は工場でも大量の水を使います。特に半導体工場などでは、毎日20万トン以上もの水を必要とするところもあります。
そして水は、これから先も人間にとって必要不可欠なものです。その需要がなくなることは決してありません。むしろ、争いの火種になる可能性もあるでしょう。
終わりに
これから私たちが最も重要視すべきことは、水の価値を再定義し、資源を守りながら活用することです。水は、単なる消費物ではなく、未来の世代に残すべき大切な資源です。
私たちが住む場所に豊富な水源があることは、非常に恵まれた状況であり、その恵みを無駄にしないためにも、水資源を守り、持続可能な使い方をすることが求められます。地域社会でも水資源を適切に管理し、今後の環境への影響を考慮した取り組みを進める必要があります。
さらに、水が豊かな場所に生まれた私たちは、その水を守る責任を持ち、地域全体で活用方法を考えていくべきです。水資源を守ることが、地域経済や環境保護、さらには次世代への貴重な資源の継承につながります。
これから私たち一人ひとりが、その価値を理解し、日本の水資源を守り、活用する意識を持ち続けることが重要だと私は考えます。